オーストラリアと日本のピラティスの違い

オーストラリアのピラティスどう違うか?

メルボルンでいくつかのピラティススタジオに通ってみて感じたこと、日本に帰ってきてからいくつかのスタジオに通って感じたことを挙げてみます。

ピラティスレッスンは受動的か?能動的か?

メルボルンのどのスタジオに行っても感じたこと。

ほとんどの人が、自分で自分自身の身体のウィークポイント、鍛えたいところ、鍛えるにはどうしたら良いか、自分はどんな運動が適しているかがわかっている。

だからグループレッスンにしても、マンツーマンレッスンにしても、インストラクターは「今日どんな運動したい?」とか「負荷量どうする?」といったことをクライアントさんと話し合い、適切な運動が出来るように促すことがほとんど。

日本はというと、インストラクターが指示する動きを完璧に’真似る’ところから入る。

または、自分の負荷量、やりたいこともインストラクター指示次第なところがある。

 

なぜオーストラリアと日本での違いがあるかの考察。4つ

1)学校教育

答えを生徒に考えさせるか

答えを生徒に当てさせるか

この大きな違いがある。

また

討論ベースで進むか

挙手制で進むか

 

2)医療保険制度の違い

日本では国民皆保険で、病気になっても治療費の3割負担から1割等々で受けることができる、大変恵まれた国。だからか、病気になってからじゃないと病院に行かないとか、時間があるから(暇だから)病院に行って適当に湿布をもらう、といった人たちが多い。

高齢者が多くなり、医療費が逼迫しているというのに、手厚い医療、保険制度に頼っている人もいる。

一方のオーストラリアも、公的保険があるけれど、自分でもプライベートの保険に入らなければとてもじゃないけど医療費を賄えない。

また、風邪を引いてもすぐに病院にかかれるわけではなく、かかりつけ医の判断で大きな病院を受診するか、薬のみかなどが決まる。

だから、怪我や病気をしてから高い医療費を払うのではなく、自分でピラティスやジムに通ったり、自転車通勤して予防に努めている。

どちらが良いか。

どちらが心身ともに健康か。

病気になってから手厚い医療を格安で受けられる。

必要最低限の医療を受けるも日々の自分のコンディションに気をつける

 

3)何を目的としているか

メルボルンでは、朝からジョギングしたり、ランニング、ジムに通っている人が多い。またお昼の休憩1時間を使ってジムに行く人もいる。

リフレッシュ出来る、健康維持、運動が好き、ずっと座ったまま仕事をしているから身体を動かしたい、などそれぞれ理由はある。

いずれにしても、大半は

「健康維持」

スタジオでしっかり運動して、普段も出来る範囲で運動する。

日本は

「ダイエット」「美尻」「運動機会」

など。

見た目に関する理由で通っている人もいる。

普段の運動はピラティスに週1回通うのみで後はテレビ見ながらおせんべい食べている人もいる。

結果、現状維持。

普段の運動していない人にとって、スタジオに通うことは自己満足や食べることへの罪悪感を打ち消すためか。。

定期的にスタジオやジムに通うのであれば、しっかりとした身体づくりを出来ると思う。

でも、ジムの2階へ登る時に、階段ではなくエレベーターを使っている人達、、、意識の向け方がちょっと違うんじゃないかと思う。

 

4)料金

日本では

「通い放題付き5000円!」とか「月会費8900円!」「月8回のレッスンで10000円!」などお財布に優しい価格設定。

だから、入会しても通う回数が少なかったり、一クラス2050人くらいのグループレッスンしか受けられないところが多い。

それって、本当に自分自身の身体についてわかった上で通っているのだろうかと、疑問に思う。

メルボルンにも「月$98(日本円で9000円くらい)」や「初回$20(日本円で1600円くらい)」とかはある。

でも、グループレッスンは10−20人の規模が多いし、積極的にマンツーマンレッスンや3−5人くらいの少人数レッスンを選んでいる人もとても多い。

もちろん、マンツーマンピラティスレッスンだと一クラス$60ー$120500010000円ほど)かかる。

でも、自分のウィークポイントや、運動方法について知ることができ、質の良い(フィードバックを得られる)レッスンが大切とわかっているから、マンツーマンや少人数のレッスンを受ける人が多い。

ざっくりと日本とメルボルンを比べてみたけど、大分メルボルンよりの感想になってしまいました(笑)

それだけみんなの運動意識の高い場所だったんだなーと痛感。

これが全て、正しい。というわけではないけど、大体の傾向ってあるんじゃないかな。

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